2013年3月10日日曜日

長旅の支度

越辺川に着いてしばらくすると、
おとなしかった白鳥さんが一斉に鳴きだし、
辺りが賑やかになりました。
 何かが始まりそうな予感…。

数羽ずつ下流の方に泳いで行ったかと思うと、
その数羽が羽を広げながら、
走り出してきました。
水面を蹴って水しぶきが点々とまき上がり、
徐々に白鳥の身体が浮いていきます。
翼を大きく広げて…!
あっという間に飛び立って行きました!
初めて自分の目で見た白鳥の飛立つシーン。
水面を助走して飛立つ瞬間の躍動感と、
飛立ってから大きくゆったりと羽を広げて空へと昇って行く静寂感。
時間が止まったように感じられました。
その後も、
一つのグループが飛立つと、
次のグループが飛立つ、といった具合に、
次々と飛んでいく白鳥の皆さん。
まだまだ緑少なく鮮やかさのない景色の中、
白く大きな翼を広げて飛ぶ白鳥さん達の姿は
鮮烈ささえ覚えるほどでした。
その後も次々と数羽に分けて飛んで行きます。
それぞれ、この越辺川の周辺を
周回して数分程で戻って行きました。

白鳥は
約2週間かけてシベリアから日本に渡ってくるそうです。
その距離は3,000~4,000kmにもなるのだとか。

親から子へ子子孫孫へ受け継がれてきた旅。
生きるための旅。
白鳥はどんな気づきや学びを得ながら
飛び続けているのでしょうか?
ちらっ?
鳴き声で会話をしたり、
それぞれのグループがぶつからないように
順番で飛立つ練習をしている様子は、
人間のような社会性を持っているようでした。
回を重ねてもっと逢いに行けば、
どんな会話をしているのか、
もっと白鳥の思いが伝わってくるかも知れない。
そんな風に思うと、
来シーズンもまた逢いたい気持ちで
いっぱいになりました。

時々、
見上げるような距離にまで
近づいてきてくれた白鳥さんもいました。
たまたまなのかも知れませんが、
穏やかな顔で微笑んでいてくれているようで、
とても嬉しかったです。
その後も白鳥の皆さんは
代わる代わる空へと飛んで行き、
また水辺へと戻って来ていました。
「コォ~、コォ~!」と何やら興奮して
鳴きあってる姿は
「どうだった?」
「もうちょっと綺麗に列を作れたら最高だったなぁ!」
なんて言っているようにも見られました。
美しさと力強さを兼ね備えた
白鳥が飛ぶ姿は、その姿への感動だけでなく、
もっと大きな深いメッセージをくれたようにも思います。
このメッセージの意味を読み解けたとき、
もっと白鳥の皆さんと仲良くなれそうな気持ちになれました。

モチロン、撮影意欲を思いっきり駆り立てられたのは
言うまでもありません(笑)。

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